看護師の悩みで一番多く上がるのが人間関係です。
看護師は仕事をチームになって行うことが多く必然的に集団で行動する必要があります。
そのためみんな人間関係が重要だとわかっているからこそそこにストレスを抱えて自分の悩みとしてしまっています。
こうした人間関係の悩みにはアドラー心理学で提唱されている課題の分離という考え方を用いるのが効果的です。
いま病院で働いていたり、これから病院で働く看護師の卵の方も、課題の分離を人間関係を築く上で身につけておけば大きな悩みになることはないですよ。
看護師が人間関係に悩みやすい理由
看護師が人間関係に悩みやすい理由は、同じ内容の仕事をみんなで共有して行うことが多いからです。
つまり自分がしている仕事が相手に筒抜けであり、自分がしていた仕事をそのまま次の勤務者に引きつぐ必要があるため、もし自分がなにかできていなければ次の勤務者に迷惑がかかる。
こうした状況が看護師が人間関係に悩みを抱えやすくなる原因を作っています。
他人と同じ内容の仕事を共有してそのまま次の勤務者に仕事を引き継ぐ時に、自分の仕事ぶりはそう思われるかと相手の目が気になるからストレスと感じるのです。
機嫌の悪い先輩や同僚に振り回されていませんか?
チームで同じ内容の仕事を協力して進めていくから看護師は相手の目が気になりストレスを抱え人間関係に悩みを抱えやすいのです。
特に一緒に働く先輩や同僚の感情に振り回されることはとても多いです。
一緒に働いていて理由はわからないが機嫌が悪い。感情的に物事を伝えてくる。
こうした人と一緒に働いているととても疲れます。相手の感情に振り回されて自分も惹かれてしまっている状態です。
リーダーする看護師の機嫌が悪いと報告がしにくい状況になったり情報が共有されため仕事が回りません。
機嫌が悪い理由はわからないけど、若手の看護師は先輩の機嫌を損ねないように気を使って働く。こうした状況は働いていてとてもよくある光景です。
一番後輩の看護師は先輩の顔色を伺いながら一番気を使う必要があるため仕事終わりは気疲れでクタクタになります。
こうした状況では仕事の効率は上がらす、チームのみんながストレスを抱えて働かなくてはいけません。
課題の分離で人間関係を構築する
アドラー心理学で人間関係に悩みを抱える人に対し解決法として提唱されているのが課題の分離です。
アドラー心理学では人の悩みはすべて人間関係に帰すると言われています。
課題の分離とは自分の課題と相手の課題を切り離して考えて自分は自分の課題に集中することで人間関係の悩みを減らそうという考え方です。
看護師の仕事中の自分の課題とは患者さんの看護を行うことであり先輩の機嫌を取ることはあなたの課題に含まれません。
その課題に対して自分が行動することで直接的に解決できるかどうかで他人の課題と自分お課題を区別します。
あなたの課題が仕事の場合、あなたが行動することで仕事は必ず終わります。
一方先輩の機嫌を取ろうと気を使ったところで先輩の機嫌がなおるかどうかは先輩次第。
つまりこれは先輩の課題なわけです。
人間関係で悩みを抱えている場合にはまず自分の課題を他人の課題を明確に区別して自分の課題の解決だけに自分の力を使うようにします。
これが課題の分離という方法です。
課題の分離を行うからこそ自分の仕事に責任を持って
課題の分離で自分の課題に集中することで相手の目を気にしないで働けるようになります。
相手が自分をどう見ようがそれは相手の課題だからです。
だからこそ自分の仕事にはしっかりと責任を持って取り組む必要があります。相手の目を気にしなくていい分、自分の課題に集中して患者さんにより良い看護を提供する。
これが自分の仕事に責任を持つということです。
まとめ
人間関係に悩みを感じているのは相手からどう思われているのか気になるから。
しかし課題の分離を使うことで少しずつ人の目は気にならなくなります。これにも練習が必要です。
人間関係がギクシャクしていて動きにくさを感じる時は課題の分離を思い出して自分の課題に集中すること。
この繰り返して人の目は気にならなくなり仕事上での人間関係の悩みは少しずつ減っていくでしょう。
後輩が先輩に気を使うのも仕事のうちなんてのはウソ。
看護学生のうちから課題の分離を身につけて人間関係の悩みを解消しましょう。
