就職について

看護学生は知っておこう!数字で見る看護師という職業 労働人口編

現在日本で働いている看護師の数をあなたは知っていますか?

2016年度の統計では全国で約120万人の看護師が働いています。

120万人と聞いて多いのか少ないのか判断がつかないと思いますが日本の人口を1.2億人と考えると100人に1人が看護師という計算になります。

こう考えると看護師ってとても労働人口が多いはずなのになぜ『看護師不足』はいつまで経っても解消されないのでしょうか?

世界的にみても看護師の割合は多い

日本では看護師が100人に1人の割合でいることを紹介しましたが、国際比較するとさらにその数が多いのか少ないのかわかります。

OECD加盟国の中で人口1000人あたりの看護師・助産師の数を示したグラフです。

日本は35カ国中11位です。

日本より上位の国が北欧・ヨーロッパの高福祉の国であることを考えると日本の看護師の人口割合は多い、もしくは少なくないと考えることができます。

看護師人口増加率はどうか

看護師人口は年々増えています。

その背景には看護大学の乱立がありこの15年で激増しました。

看護教育が専門学校から大学でおこなられるようになたのはちょうど15年ほど前からです。

2019年度の看護師国家試験合格者は約6万人。国試合格者のほとんどが看護師として働くと考えると毎年6万人増加していく計算ですがそうは行きません。

離職率も高い看護師という職業

看護師の離職率が高いのは有名な話です。2018年度日本看護協会が発表している看護師の離職率は約10%です。

【離職の理由】
・多忙な業務
・休みが取れない
・複雑な人間関係
・子育てとの両立の大変さ
・過酷な夜勤

また平均勤続年数は6年と非常に短いのもこの職業の特徴です。

これらをもとに考えられる年間の離職人数は約2.5人と言われています。

毎年6万人増えて2.5万人減るのだから増加人数は大体3.5万人であると考えられます。

なり手が多いが離職率も高く平均勤続年数も低いというのが看護師という職業の実体です。

2025年問題⇛後期高齢者の激増

看護師になろうとしている人なら2025年問題を知っている人は多いと思います。

2025年問題とは団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となり介護や医療を必要とするほとが激増する状況になるということです。

つまり人口動態的に看護師や介護士のケアを必要とする人が一気に増える社会情勢になるということです。

2025年の段階で必要とされる看護師の数は200万人と言われています。

しかし2016年度は120万人。毎年3.5万人ずつ増えていくと考えられるので2019年現在から2025年まで残り6年。

120万人+6×3.5人=141万人

必要とされる200万人まで到底たりません。

潜在看護師は71万人

潜在看護師という言葉を知っていますか?

65歳以下で看護師の免許を持っているにもかかわらず看護師としては足りていない人のことを潜在看護師といいます。

その数はなんと71万人いると言われておりその数も年々増加傾向にあります。

この潜在看護師の人たちが臨床に出てこれば200万人の看護師需要は満たされるのです。

しかしこれだけ規模の大きい人間を私達がどうあがいても劇的に動かすことは出来ません。

ではこれから働く看護学生はどう働いていくのがいいでしょうか?

新人看護師は長く働くことができる看護師を目指すべき

看護師の仕事は人間しかできない

看護師の仕事は皆さんの予想通り大変忙しい仕事です。

先ほど紹介した離職率や平均勤続年数からその大変さは伺えると思います。

しかしポジティブな面もあります。

何よりもまず職を失うことがありません。

これから人間の仕事にもAIや機械、ロボットが入ってくるので必要とされる人間の数は減っていくことが予想されます。

しかし看護師の仕事は患者さん相手であり人間しか出来ないことが非常に多いです。

仮にAIやロボットが看護師の仕事をできるようになってもやはり人間である患者さんは人間である看護師のケアを求めると思います。

給与は平均より多い

また給与面でも看護師は女性の仕事の中では多い方ではないでしょうか。

20代女性の平均給与は319万円。
20代女性看護師の平均給与は423万円。

夜勤もあり大変な重労働ですがその分給与は平均より多く設定されています。

女性のライフスタイルにあわせて働き方を選ぶことができる

看護師は女性の仕事としては非常に融通の聞く職業だと思います。

その理由は自分のライフスタイルに合わせて働き方を柔軟に変化させられるからです。

20代の若い内は大きな病院で働いて、子育て期間は外来や夜勤のない部署で働くことも出来ます。

またクリニックで働けば身体的なしんどさは軽減するし家との両立もしやすくなります。

また常勤でなくとも派遣看護師や看護師単発バイトという働き方もあります。

自分のライフステージに合わせて柔軟に働き方を選べるのは看護師資格のある人の特権です。

これから看護師になろうと思う人はどうか看護師という仕事を嫌いにならずに看護師を続けていってほしいです。

はじめの就職先で合わないと感じてやめてしまっても、働き方や仕事の内容はいくらでも選ぶことができることを知っていてください。

自分にはその選択肢があると知っているだけでも救いになるはずです。

まとめ

看護師資格を持っている人は多いが、潜在看護師となっている人もかなりの数います。

慢性的に看護師不足が叫ばれるなか2025年問題に直面します。

こうした中で何かを劇的に変えられることはありません。しかしこれから看護師になる人達には長く働くことができる看護師になってほしい。

看護師という資格を最大に活かし自分の人生にあった働き方をえらんでいくといいと思います。

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