看護学生の方は看護師の平均年収って気になることの一つですね。自分たちがどの程度お金をもらえるのか知ることは当然重要です。
看護師の平均年収は国の統計データによると
看護師の平均年収:年収480万円
※データ出典:厚生労働省 平成30年賃金構造基本統計調査
と発表されています。
実はこの数字、看護師の働き方を考えるとあまり参考にならない数字なのです。
看護師の平均年収は高い?
結論からいうと看護師の平均年収は女性の職業という考え方をすると高いと言えます。
全職種の女性の平均年収が382.6万円なので看護師の平均年収はそれをほぼ100万円近く上回っていることになります。
数字だ見れば確かに高いと言えますが、看護師の給与を支える大きな要因は夜勤です。
夜勤の存在を語らずして平均年収を語ることはできません。
看護師の平均年収は夜勤が支えている
看護師の仕事をしている人が絶対に直面する問題、夜勤。
私自身の給与明細をみると7~8万円が夜勤手当として支給されています。
この7~8万円、年間にするとちょうど100万円前後。上で比べた全職種女性の平均年収との差になりますね。
つまり看護師の平均年収が高く見える理由は夜勤をしているからです。夜勤をする分お金がもらえているというわけです。
つまり夜勤をしていない看護師の平均年収は全職種女性の平均年収とほぼ同じであると考えられます。
若いうちはいいが年々辛くなる夜勤
夜勤をしてでもお金をもらえるからいいの思うでしょうが、では50歳や60歳になっても自分が夜勤をしているところが想像できるでしょうか?
私は想像できたとしてもその年令まで夜勤を支度ありません。夜は寝たいです。w
臨床で働く先輩たち達は年々夜勤がきつくなるといいます。
病院で働く看護師の平均年齢は30代中盤~後半という統計があるのですがこの理由は夜勤ができなくなってやめる看護師がいることを示しています。
大きな病院に勤めればわかると思いますが看護師の平均年齢はこの数字より若いです。
一番多いゾーンは20代中盤~30代中盤まで。この年令を超えるとそれ以上は管理職の看護師が多くなり病棟でバリバリやっている40-50代の看護師は一気に減ります。
理由は明確。常勤で働くためには多くの場合夜勤が必要ですが体力的にまた家庭の事情で夜勤ができなくてやめる看護師が必ず一定数居るからです。
働き方が多様な看護師であるから平均年収は気にしない
看護師の働き方は非常に多様です。現在は病院で働くことが一番一般的ですが、その他にもクリニック勤務、訪問看護、デイサービス、派遣看護師など本当に多種多様な働き方ができます。
ある程度経験年数を積めば単発派遣バイトなんてのもできるようになります。
私は看護師を言う職業は女性のライフスタイルに合わせて色々な働き方が選ぶことができる非常に便利な職業だと感じています。
20代は大きな病院でバリバリ働き夜勤もしてお金を稼ぐ。
30代~40代は子育てのため夜勤をしなくていい訪問看護やクリニックに勤務する。
50代ゆっくり働きたいと感じるならデイサービスで働くのもいいと思います。
結婚せずキャリアを積んでいく進路もあります。
このように1つの資格をもちながらその資格を活かしで自分の働き方をえらぶ事ができる非常に良い職業です。
だから平均年収にこだわらずに自分の人生に合わせた働き方ができるのだと思っている方が精神的に良い状態を保つことができると思います。
基本的には給料は上がりにくい職種
看護師の給与は上がりにくいです。実際に私が働いている病院でも基本給が毎年5000円あがる固定昇給の制度です。
看護師の給与が上がりにくい理由。それは病院は利益を追求する場所ではないからです。
病院は国が作っている医療保険の仕組みの上で運営されているため利益が青天井というわけには行きません。
つまり病院が出せる儲けには限界があります。だから看護師に払える給料にも限界があるのです。
経験年数を重ねれば増えていく仕事。それなのに増えない給与。
ベテラン看護師のジレンマの原因はこの仕組にあります。
だから給料が上がらないと言う不満を持つ自体間違っているのです。
不要なストレスになるのでこの仕組みは理解しておきましょう。
大切なのはお金ではなくライフワークバランスです。
夜勤をして給料を多くもらっても生活に不満があるより、夜勤をぜず給料が少なくても生活に満足できればそれでいいのです。
自分にとって心地よい状態が何かを知って腹働き方を選ばなくてはいけません。
まとめ
看護師の平均年収は夜勤のために高めに出ます。
しかし看護師は働き方が多様に選ぶことができるからこそ年収だけではなく、看護師という仕事を通して何がしたいのか、自分の生活の満足度はどうかに目を向けて働き方を選ぶ視点が必要です。
若いうちは周りの友達と比べれば確かに給料は良いです。
しかし経験を重ねている看護師ほど強いストレスを抱えて仕事をしている人が多いのも現実です。
自分はどんな働き方がしたいのかを学生の頃から少しずつ考えておきましょう。